咲いても、枯れても2~ソラ色~



『さくら…テストがいつか、知らなかったのか?』



『知らないわよ…テストがこんな早くにあるなんて』





軽くため息をつく。


嘘だよ!と言って欲しくて、携帯を握りしめたまま、黙る。




高校のテスト……初めてなのに…。



難しかったらどうしよう!!!!


勉強しなくても点数取れるような頭、持ってないし。




はあ……。



すると、♪チャララララ…と携帯が鳴った。




すぐに開いて見ると、恵からだった。



携帯依存症なくらい、いつも携帯を肌身離さず持ってるくらいだから、この早さには納得。





『なんだって?』



拓に促されて、メールを開いた。



「何言ってんの?まさか知らなかったとか?!…言っとくけど平均点以下は補習だからね!!」


その後には、「私は直に教えてもらってるから余裕♪」とか色々書かれていた。



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