咲いても、枯れても2~ソラ色~
補習……?
『さくら?どうした?』
拓が不思議そうに顔を覗き込む。
『ほ、補習……』
『補習?』
『次のテスト、もし平均点以下だったら、補習があるみたいなの……』
補習なんて有ったら、拓といる時間が減っちゃうし…
クラスの友達で、頭悪い子なんて居ない。
直也くんは見かけによらず天才的な頭脳を持ってるし、
佑馬くんは……意外とデキル。
恵は私と同じくらいなはずなのに、今回は直也くんを味方に付けてるし。
あ、海斗。
……アイツは謎。
授業中は後ろからグチグチとうるさいし、静かだと思ったら寝てる。
なのに、先生に指名されると必ず正解を答えるから驚く。
とにかく、同じ補習仲間に成るような人が居ない。
それだけでテンション下がる。