咲いても、枯れても2~ソラ色~
変な女ですって?!
そりゃ、秀くんや拓みたいな身分の方には、それ相応の女の方しか寄らないでしょうし?!
私みたいな女なんて、知らないはずよ!!!!
そう思って、むっとする。
しただけで、言葉には出さない。
また、上手く言い返されるでしょうから。
『何で……』
『え?』
一瞬、秀くんが眉を歪める。
ふとした表情の変化に、思わず顔を見つめる。
『何で、兄さまは、お前なんかを選んだんだろう』
ボロリと落ちる。
途端に、苦しくなる。
秀くんは私を不安の闇に陥れるつもりで言ったのではない。
それは、確実。
けれど…今の私にその言葉はキツかった。