咲いても、枯れても2~ソラ色~
『姫百合、お前補習決定だな』
秀くんが、嘲笑うように言葉を放つ。
反論出来ないから、更に悔しい。
『姫百合、僕が手取り足取り教えてあげましょう!!例え年下でも、頭は僕の方が───』
『真優!!!!うるさいよっ』
秀くんが真優くんの頭を思い切り叩く。
今ので、少し頭の知識が飛んでしまったのでは?
なんて悠長なことは考えてられないし。
大分落ち込んでいると、拓が私の頭の上に手を乗せた。
ん?と思って顔を上げると、拓が微笑んでいた。
優しく…というより、妖しく。
思わずびくっとなる。