咲いても、枯れても2~ソラ色~



なんで、と問われても、私は答えられない。





確かに思う。





なぜ、私なの?



私で良いの?





胸に巣食う、不安の闇。






『なんで…って……』




上手く言い返せない。



どうしたらいい?




手の力が抜け、思わず四つ葉と白詰草を落とす。





そんな私を見て、秀くんは戸惑ったように言った。




『そ、そんなに重く受け止めるなよ。まるで、俺が悪いみたいじゃないか!!!!』





声を荒げる。



本気で、困ったように。





『別に、俺は良いんだよ!!兄さまが幸せなら。お前と居て、幸せならさ』





それでも声を発さない私を見て、ため息をつく。




どうしよう、と。



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