12月24日
「何で!?」
舜は頭を抱える。
“やっと言うか?”
って思ったんだけど、、、。
「後で分かるよ!」
と、アタシの腕を掴んだ。
てれる舜は、なんとなく可愛い。
後ろ姿でこんなに思ったことはない。
やっぱ、アタシ舜がスキなんだなぁ。
しみじみ思った。

話をしているわけでも、何かで遊んでいるわけでもない。
なのに、こんなに居心地が良い。
不思議だなぁ。

「はい!ココ、お前の家だろ?」
着いたのはアタシのすんでいるマンション。
「何で知ってるの?」
「何となく。俺の家近いからさ。」
へぇ~、、、。

心の中で思う。
もう少しで舜はアタシから手を離す。
もう少し、触れていたい。
もう少し、居心地を感じたい。
そんな思いとは反対に、アタシの腕を離す舜。
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