12月24日
父様に圧倒されているのだろう。
目の前にいなくても、、、、、、。
「あの、、、、、」
付き人に聞く。
「あの方達は、牢に入ってしまうの、、、、?」
付き人は静かに頷いた。
罪悪感が麗を襲った。
屋敷からでなければ、この人達が牢に入れられることも、私がケガすることも、父様が外に出なくても良かったのに、、、、、、。
 
私は、、、、、重大なことを起こしてしまった、、、、。

あの高校生は、10分後にパトカ-に乗っていった。
ある一人は、ずっと叫んでいた。
“誰のせいでこうなってと思ってんのよッ!!!”
刺さるような痛みが襲う。
最後には、
“あのガキ、、、、、どうにかしなさいよ!!アンタがいけないんでしょ!!”
と、パトカ-の中で窓を叩きながら言っていた。
国民の叫びだった。
「父様、、、、、、」
「何だ。」
「私が悪いのです!外なんかに出たから、だから、、、許してはくれませか!!」
最後の願いだった。
でも、父様はそれを砕いた。
「無理な要望だ。たとえ麗の願いだとしてもな。人を殴るのはいけないことだとは、庶民でもひとつのル-ルだ。知らないはずは無いだろう。」
聞いていた高校生が言った。
“ふざけんな!!庶民もカンケ-ねぇだろっ!!金持ってるからって、、、、、、調子のってんじゃねぇ!!!”
父様は、冷たい人だった。
「連れて行け。」
と、命令を下し、


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