魔界の恋模様
03:大魔王の手下達
「いっ、いやだなぁ!…冗談だよぉ!」
いや、まじで言ったけど。
「…それもそうだな。確か俺には許婚がいる」
…ふーん。
許婚、いるんだ…。
───────ツキン。
え?
い、いいい今のはなにっ!?
心臓が締め付けられた様な…。
「どうした?妬いたか?」
「なっななな!やっ、妬いてないし!」
も、わけわかんないっ!
私はおもいっきり外方をむく。
大魔王さんはつまらなそうにため息をついた。
「…許婚、だれ?」
「聞いてわかるのか?」
そ、それはそうだけどっ!
だって…
気になるんだもん!
「俺はあいつがあまり好かないのでな」
あ、そうなんだ…。
よかった…。
じゃなくて!
なにがよかった、なんだよ私。