魔界の恋模様
04:絶対チョコレート主義

「…どうした?」

意地悪ーっな笑みを浮かべている大魔王さん。

確信犯だっ!

「…なんでもないっ!」

「そうか」

そう言って大魔王さんはソファから立ち上がった。

あ、あれ?
私…部屋の場所、わかる?
…お風呂の場所も。

なんか、すごーくここの廊下長かったし…。

それに、地に足つくとさ…。

あぁあああっ!

「ちょ、待って、大魔王さんっ」

「どうした?」

「…お風呂まで、つれていって」

「…人にものを頼むのだろう?」

ううぅ…。
なんだか、屈辱。

「…ください」

「よろしい」

やっぱりひょいって私を抱えあげた、大魔王さん。

そのまま、部屋の外へと歩きだす。

「大魔王さん」

「なんだ?」

「そ、その前に、トイレ…いいスか…」





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