君へ恋



私と千秋は二人肩を並べて廊下を歩くと




そのまま教室ではなく


南校舎の階段へ向かった。





やっぱりそこには誰もいなくて





私は右端に座り込むと
千秋は少し上の踊場に寝転がった。





「ねぇ千秋?…」






「ん?」





空を見上げる千秋は何かとても絵になって





「やっぱ何でもない。」



その姿を見ているだけで何故か安心した





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