君へ恋



……………中学3年の冬




雪が降りそうな日だった。






夜の駅前はやたら賑やかで、



暇を持て余していた私はただ一人で夜の町をさ迷っていた。




「ねぇ君、一人なの?」





昔から実際の年齢より年上に見られがちな私は

中学生にも関わらず
ナンパに慣れていて、




またナンパか…




この日も動じる事なく
振り向いた。





この時はまだ気づいていなかった




これが私と優吾のこの先の出会いになるなんて…



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