君へ恋



「なんだよ…」




そう呟いた優吾は

引いていた私の手を離すと





「じゃあな、あき」





「え?…」




走って来た方向へ戻る優吾





追い掛けたいのに
追い掛けられない




足に根っこが生えたみたいに、





私の足は動かない。





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