君へ恋



私は全てを千秋に話すと



うつむいていた顔を上げた。





「千秋…私こんななんだよ。今だに昔の男を忘れられないの」





ぼそぼそ呟く私に千秋は真剣な顔付きで





「だから何だよ、それでも俺は明奈が好きだ


今あいつが何考えて明奈に近付いてるか知らねーけど、俺はお前をぜってぇ傷付けたりしない」





「千秋…」





「だから俺は明奈に利用されても構わない。お前があいつを忘れられるなら 俺があいつを忘れさせてやるから…」





「だから一人で傷ついてんな。」




千秋の言葉が私の心に強く響いた







< 65 / 80 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop