友達〈短〉
あたしが健斗を好きになったのはいつやっけ…?
そんなん健斗の近くに居すぎて忘れてしまった。
なんでやろうなぁ…
一番近くにおったのはあたしやのに健斗の目には奈々ちゃんしか写ってないんや。
「お昼ご飯忘れるぐらい何考えてたん?」
分かってる、けど…
聞いてみる。
「内緒ー」
健斗はわざとらしい笑顔を作ってあたしにそう言うと食堂へと続く廊下をスタスタ歩いていく。
「なんやつまらんー」
興味なさそうに返事をする。
分かってるよ。
またあの子のこと考えてることくらい…
そう思ってたら奈々ちゃんが向こうから歩いてくるのが見えた。
横目で健斗を見ると気になってしょうがないくせに知らんふりをしてすれ違っていた。
アホや…
いっつもすれ違ってから振り返るくせに。
でもな、あたし見てん。
健斗が振り返る前に奈々ちゃんが振り返って健斗のこと見てた…
二人の振り返るタイミングはずれてたからお互い知らんやろうけど…
両思いなんや…
一番知りたくない事実を知ってしまった。
そんなん健斗の近くに居すぎて忘れてしまった。
なんでやろうなぁ…
一番近くにおったのはあたしやのに健斗の目には奈々ちゃんしか写ってないんや。
「お昼ご飯忘れるぐらい何考えてたん?」
分かってる、けど…
聞いてみる。
「内緒ー」
健斗はわざとらしい笑顔を作ってあたしにそう言うと食堂へと続く廊下をスタスタ歩いていく。
「なんやつまらんー」
興味なさそうに返事をする。
分かってるよ。
またあの子のこと考えてることくらい…
そう思ってたら奈々ちゃんが向こうから歩いてくるのが見えた。
横目で健斗を見ると気になってしょうがないくせに知らんふりをしてすれ違っていた。
アホや…
いっつもすれ違ってから振り返るくせに。
でもな、あたし見てん。
健斗が振り返る前に奈々ちゃんが振り返って健斗のこと見てた…
二人の振り返るタイミングはずれてたからお互い知らんやろうけど…
両思いなんや…
一番知りたくない事実を知ってしまった。