風魔の如く~紅月の夜に~
部屋は、青い壁で出来ており、部屋の隅には可愛らしいベッドとテレビが置かれ、それと対を成すようにタンスがあった。そして、部屋の中心には、テーブルが置かれ、男女が向かい合って座っていた。テーブルの上には、カードのような物が置かれている。
「また、キサさんといたんですか・・・」
ミキが呆れ顔で言うと、女性は初めてミキと晶に気付いたような顔をした。
「まあ、ミキじゃないの。私は、キサの運勢を見ていただけよ?それより、あなたの後ろの彼、どなた?」
「まあ、キサさんもいるから、一気に済ませられるからいっか・・・。葵さん、キサさん、彼が今日から仲間になる晶君です。」
「よろしくお願いします。」
「よろしく。私は葵っていうの、皆からは葵さんとか、オネエとか呼ばれてるわ。」
葵は、にこやかに言うと、カードをまとめ出した。
キサと呼ばれた男は、黙ってカードを集める葵を見ている。
(この男、ちょっと態度悪いな。人が自己紹介したんだから自分もすればいいのに)
晶がそう思っていると、葵が代わりに答えた。
「ごめんなさい。キサは、ちょっと恥ずかしがり屋なの。」
「はあ、そうなんですか・・・」
「まあ、あなたも、キサと同じ任務をやってみれば、判ると思うけど・・・」
その時、晶は、ある言葉が引っかかった。
(『同じ任務をやれば・・・・』)
「あの、その任務ってなんですか?」
「なに?ミキ、教えてなかったの?」
葵がそう言うと、「はあ、まあ・・・」と、ミキは言葉を濁した。葵は、しょうがないわね~この子は、という感じで、晶に説明した。
「私たちは、ここで生活しながら、この市内に入ってくる『知恵の実』の刺客を倒すのが仕事なの。もちろん、必ず二人以上で行動するのが原則だから、貴方が今までいた状況よりは安全になるし、新しい被害者も減るから、皆のためにもなるわ。」
「また、キサさんといたんですか・・・」
ミキが呆れ顔で言うと、女性は初めてミキと晶に気付いたような顔をした。
「まあ、ミキじゃないの。私は、キサの運勢を見ていただけよ?それより、あなたの後ろの彼、どなた?」
「まあ、キサさんもいるから、一気に済ませられるからいっか・・・。葵さん、キサさん、彼が今日から仲間になる晶君です。」
「よろしくお願いします。」
「よろしく。私は葵っていうの、皆からは葵さんとか、オネエとか呼ばれてるわ。」
葵は、にこやかに言うと、カードをまとめ出した。
キサと呼ばれた男は、黙ってカードを集める葵を見ている。
(この男、ちょっと態度悪いな。人が自己紹介したんだから自分もすればいいのに)
晶がそう思っていると、葵が代わりに答えた。
「ごめんなさい。キサは、ちょっと恥ずかしがり屋なの。」
「はあ、そうなんですか・・・」
「まあ、あなたも、キサと同じ任務をやってみれば、判ると思うけど・・・」
その時、晶は、ある言葉が引っかかった。
(『同じ任務をやれば・・・・』)
「あの、その任務ってなんですか?」
「なに?ミキ、教えてなかったの?」
葵がそう言うと、「はあ、まあ・・・」と、ミキは言葉を濁した。葵は、しょうがないわね~この子は、という感じで、晶に説明した。
「私たちは、ここで生活しながら、この市内に入ってくる『知恵の実』の刺客を倒すのが仕事なの。もちろん、必ず二人以上で行動するのが原則だから、貴方が今までいた状況よりは安全になるし、新しい被害者も減るから、皆のためにもなるわ。」