snow bitter
『あたし…
あなたが好き。
でも、あなたは梨枝さんが忘れられないかも知れない。
でも、あたしもあなたのことを忘れることはできないの。
気づいてたの、あなたが悲しそうに笑ってるの。
きっと梨枝さんのことだなって思ってた…
だから、無理やりあなたのことを忘れようとしたの。
でも、無理だった。
こんな気持ち…
生まれて初めてだから…。
さっき、あたしの作ったケーキ食べてくれて…
本当に美味しそうな笑顔で食べてくれた。
あたしはあなたの笑顔が大好きなの。
あなたが笑ってくれるならいっぱいケーキ作ってあげるから、
あなたが辛くなったらあたしが笑顔にさせるから。
あたしのそばにいて欲しい』
あたしは自分の気持ちを精一杯に伝えた。