君が伝えるもの




『ただいまぁ…』





久しぶりの三人デートを終えて家に帰ってきて、お風呂に入っても、布団に入っても、モヤモヤは消えなかった。





そっと携帯を開いて、待ち受けで綺麗な顔をして寝ている人を見る。





待ち受けを見て、にやけるのを抑えて、この人にも夢中なものってあるのかな?





なんて、思ってしまう私。





夢中になれる"何か"か…





そんなの見つかるのかな?





ゆっくりと携帯を閉じて枕元に置く。





次の日になっても、気持ちはパッとしなかった。





でも、ここで悩めたからあなたへ近づけたのかもしれないね。




この時悩んでよかったと私は思ってる。







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