君が伝えるもの



『祐ちゃんねぇ、確かに気持ち悪いかも』





「でしょ?だからこそ苛めがいがあるんだけどね」





そう言って、優美に笑う目の前の美女。





由里亜は、凄くSなの。





私もよく苛められるし。





「ねぇ、俺のこと呼んだ?」





「あんたのことなんて、呼んでないし」





「由里亜〜、そんなこと言うなよ」





由里亜の元に泣きついてるのが、祐ちゃんこと柏木 祐。





私の幼なじみで、由里亜の彼氏。





お調子者で、馬鹿でうるさい。





「りせ〜」





『無理!今は佐竹先輩に忙しいの』





「なんだよ、携帯なんか見てなにがいいんだよ〜」





『いいの!私はこれで十分なの!』





そう言われて、膨れる私。





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