百涙千笑-ヒャクルイセンショウ-

届かない君に手を伸ばす

必死に必死に手を伸ばす。
君に触れたくて
君を感じたくて。

それでも君は
風のように走っていく。

僕は触れられない。
でも…
アイツなら触れられるんでしょ?

僕はダメで
アイツはいい。

…僕じゃダメなのかな?
諦めたくないのに…。
どう頑張っても
ダメなんだろうね…?

ねぇ、君は
僕から離れていくんだね。

触れたい、なんて
許されないんだね。

僕は……
僕は……


†+────────+†

君が羨ましいんだよ。
だから触れたいんだ。
だから好きなんだ。

†+────────+†

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