百涙千笑-ヒャクルイセンショウ-

二番目でもいいの…

二番目でもいいの…
貴方が傍に居てくれるなら。
あの子が一番でも構わない。

でもね…?
二人きりの時は
私の事を見ていてほしい。

そう思うのは普通でしょ?

だから…
今だけは私の事だけを考えて?

貴方と居るのに
心は独りぼっちで…
貴方と居るのに
心は冷たくて…。

こんなにも切なくて
こんなにも苦しいのなら
いっその事
私を棄ててください。

そしたら…
もしかしたら…
楽になるかもしれないの。

でも……
きっと更に苦しくなるわ。
貴方を恋い焦がれる思いが
私の心に渦巻くの。

あぁ…やっぱり
二番目でもいいの…
私の傍に居てください。


†+────────+†

せめて一度だけ…心の底から
貴方の温もりを感じたい。

†+────────+†
< 28 / 78 >

この作品をシェア

pagetop