*パパはヤンキー高校生*
刹那さんは、わたしにやったと同じように、先輩にやって見せた。
「と、たぶんこの瞬間だな」
刹那さんと先輩の距離が近い……。
本当にこの位置から見たらキスしているみたい。
違う違う!!変な想像しない!!
「よくわかったよ、柳下君。そして瑠華ちゃん、変な誤解してごめんね」
「わ、私は大丈夫ですから!分かってもらえたなら」
「ったく…お前は瑠華の事になると変な想像しかしないのか?」
「そ、そんな事ないよ!」
「おー増田、お前も顔赤いみたいだから熱出たんじゃないのか?今日はもう帰れ」
「そうするよ、なんか本当に熱出そうだよ」
そう言って先輩は、帰り支度を済ませ、玄関へ向かった。
「門まで送ります」
「いいよ、瑠華ちゃん!また熱が出ちゃうかもしれないから、休んでて」
「そうだぞ、瑠華」
「大丈夫です!!さ、行きましょう」
「ちょ、瑠華ちゃん!あ、柳下君、ごちそうさま!!」
私は先輩の背中を押し、玄関を出た!
「なんだよ、瑠華のやつ」