*パパはヤンキー高校生*
"ガラー!!"
「如月瑠華は居ますかー?!」
勢いよく扉を開き、一発目で私の名前を出す、柳下刹那。
「・・・・・シカトかよ~・・」
教室は、やけに静か。
たぶん、柳下刹那が来た事によって、皆はビックリしているんだと思う。
もしくは、如月瑠華にあんな知り合いが居たの?!的な反応を起こしてるかもしれない・・・・
「あ、あの・・・」
クラスの男子が柳下刹那に話しかけた。
(まさか・・・冗談じゃないわよ・・・)
「如月さんなら、あの用具入れの中です」
「おお、そうか!サンキューなっ」
(うそ~!冗談でしょ?!)
足音がだんだん、私の居る用具入れに近づいてくる。
そして、
"バンッ!!"
明るい光が私を照らす。
「みっけ。出てこいよ瑠華」
「ハァ・・・・」
私は渋々、用具入れから出た。
皆の目線が痛い。
「ちょっと来て!」
「お、おい!」
私は、柳下刹那の腕を掴み、教室から逃げるように飛び出した。