*パパはヤンキー高校生*
【◆4◆】パパの説教…
朝目が覚めると、いつも煩いキッチンがやけに静か。
ってか、昨日はあまり眠れなかった。
あの刹那さんの言葉が悪い。
なんか、心臓止まらなかったし。
私は支度を済ませ、リビングに降りた。
「お、おはようございます~・・・・」
自分の家なのに、ちょっと警戒しながら歩く。
「うわっ・・・何コレ・・・」
リビングでは、数十名の男共があちらこちらに寝ている。
(結局、帰らなかったのね・・・)
そしてソファーに寝転がる、刹那さんを見つけた。
(カァ///何あの格好!!)
それは、見るに見れない格好。
だって、上半身何も着てない。
一応、私女なんですけど!!
(自分で一応って言うのもあれだけどさ・・・)
「ハァ・・・結局この人も10代って事よね・・・朝ご飯はないよね・・・」
そして私は、キッチンに向かった。
「あ、コレ・・・・」
キッチンのテーブルの上には、私の弁当箱が置いてあった。
まさかと思い、フタを開けた。
きちんと中がぎっしり埋まっていた。
「作って・・・寝たんだ・・・」
そして私は、弁当をかばんに入れ、もう一度刹那さんを見た。
「ハァ・・・ほんと・・・訳わかんない人・・・・ありがと」
私は小声で、「行ってきます」と言って学校へ向かった。