*パパはヤンキー高校生*
「刹那さんに………ないでしょ……」
「は?聞こえなーぞ。もっと大きな声で言え」
「刹那さんには、関係ないでしょ?!」
「あ?何だと?」
「お母さんの再婚相手で、私のお父さんになったつもりかもしれないけど、私は認めてないんだから!!もう父親みたいな事するのはやめてよ!!迷惑なの!!」
「……迷惑ねぇー……」
そうよ…。
だって、私のお父さんは、この人じゃない。
なのに、なんでこんな怒られなきゃいけないの?
変だよ。
「だ、だからその……」
「ならいい。もう勝手にしろ。俺はお前の事に関してなにも口出ししねーから」
「あ……」
そう言って刹那さんは、自分の部屋に行ってしまった。
「ハァ……もうなんなのよぉ」
私のため息が、リビングに響いた。
あんなに言ってスッキリしたはずなのに、
言いたいこと言ったのに、
なんで?
気持が、モヤモヤする。