*パパはヤンキー高校生*





それから私は、ずっとソファで考え事をしていた。


本当にあの人が私のお父さんになったなんて…。

お母さんから聞かされた刹那さんとの話。

刹那さんとの過去。

そして、刹那さんが日本へ来た気持ちと想い。



私を…面倒みるため。



ハァ…そんなぁ。



「…あ…もうこんな時間なんだ」



私はふと、時計に目をやって、結構時間が経ってたことに気がついた。

時刻は午後7時。

電気もつけてなかったから、暗い。

とにかく私は、電気をつけ、夕飯を作るために台所へ向かった。


冷蔵庫の中をのぞいて、今日の夕飯はカレーを作ることにした。


刹那さんの分、どうしよう。

帰ってくるのかさえもかわからないし。

けど、もし帰ってきたら…。

2人分、作っておこう。


言っとくけど、お母さんによろしくって言われたから作ってあげるんだからね!

あの人の為…じゃないもん。

私は、野菜を切り始めた。






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