*パパはヤンキー高校生*
「よし、あとは煮込んでルーを入れるだけっ」
一通り終えて、私は時計に視線を移した。
時刻は8時になろうとしていた。
やっぱ、帰ってこないよね…。
帰って来なかったら来なかったで、残しておけばいいか。
でもあの人…行くところあるのかな?
あ…そう言えば、友達いたっけ?
あの暴走族の人達。
なーんだ、心配することないじゃない!
ん?心配………?
「ないない!私なに考えてるわけ?ハァ…」
あの人の心配なんてありえない!!
私は首を振り、独り言を話していた。
そして、静かなリビングを明るくするため、テレビをつけた。
『ニュースをお伝えします。』
番組と番組の間のニュース、それがやっていた。