*パパはヤンキー高校生*
1時間前の事故!!
まだ交差点に見ていた人がいるかもしれない!!
その人たちに聞けば、何かわかるかもしれない!!
気がつけば、猛ダッシュでその交差点まで走っていた。
「ハァ……ハァ……」
いったん呼吸を整えて、周りを見渡す。
交差点には人がちらほら居た。
「あ、あの!!…」
「はい?」
近くに居た20代くらいの男の人の声をかけた。
「ここで事故にあった人って、どんな人だったか分かりますか?!…」
「あ~、さっきのでしょ?結構派手な格好だったよ?まぁ、暴走族か何かじゃないかな?一人はすっごい頭金髪だったけど……」
金髪……。
「そ、そうですか…ありがとうございます…」
どうしよう…。
どうしよう…。
私があんな事言わなければ。
あんな口喧嘩をしなければ。
私が呆然としてその場に立っていたら、後ろから声がした。
「瑠華?」
私は後ろを振り向いて、声の主を確認した。