*パパはヤンキー高校生*





体温計のピピピって音がなる間の保健室、先輩と2人きり。

さっきのがあってちょっと気まずい。

と、思いきや、先輩は自分の傷口を手当てして一人で痛そうにしている。

やっぱこの人天然だ(汗)



「先生は、いないんですか?」


「なんかね、けが人がいるんだけど、手当てしに保健室に来ないからって、先生自らその人がいる教室に行ったみたい」


「それってまさか…」


「そっ、柳下君(笑)」


「ハァ…あの人はまったく」


刹那さんは、結構ケンカを売られるタイプらしく、そして、刹那さんもどっちかって言うと買うタイプ。

今日もケンカしてきたんだ。

最近はほとんど毎日。



"ピピピ"


「終わったみたいだね!どう?」


「あ、やっぱちょっとあるみたいです…」


「38度7!!あるどころじゃないよ!!今すぐ帰ったほうがいいって!!」


「で、でも…先生いないし…」



"ガラー"

すると保健室の扉が勢いよくあいた。










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