小さな小さな~love story~
「あれ?彩芽じゃん??」


どこかから声が聞こえた。

声の方に向くと、髪がけっこう長くて、
ちょっと茶色がかってて、可愛い人が
少し遠くから手を振ってた。

「あっ、優乃先輩!!」

「彩芽、優乃先輩って?」

「陸部の3年生の先輩なんだけど、
 家庭の事情で、少し前から、親戚の
 家に行ってたらしくて。
 陸部ではキャプテンしてたんだ!

 なんか、お母さん同士が仲良かった
 らしくて、小さい頃から遊んだり
 してたんだけど、ちょうどあたしが
 部活に入部して数ヶ月も経たない内
 に親戚の家に行っちゃったから…。」

「そっか。
 じゃあ久しぶりの再会?」

「そーそ。
 なんか前よりももっと可愛くなっ
 てる。」

「モデル並だったよ。可愛さが。」

「でしょ!!
 昔から可愛かったんだけど、今は
 昔以上だよ。」



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