私のOrion


ぼけっと星を眺めていると、あっというまに時間がすぎ、要の「帰ろうか」の言葉を合図に公園を出る。

家はすぐ近くなので、私は歩いて、要はバイクを押しながら、家まで帰る。

その間、二人でいろんな話をする。私が唯一素で喋っている時でもある。



「あっ、着いた。じゃまた明日ね。」

手を振りながら玄関に向かって行く。

「おぅ。またな」

と要も同じように玄関に向かって行く。


私の家と、要の家は隣同士。私の家の事情を知っている要ママは、「気にせず要使っちゃってね〜」って言ってくれる。

要ママの優しさと明るさは私の支えでもある。
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