私のOrion


後ろから
「気をつけろよ」
と、声が聞こえ振り返り、お辞儀をした。


家に着き、時計を見ると12時過ぎで、化粧も落とさず、そのままベッドに倒れ込んだ。


その夜、頭に浮かぶのは公園で出会った、彼の事だった。


私が人に興味を持つのは珍しい。
できれば人とは、あまり関わりたくない‥‥‥

けれど、彼だけは気になって、しょうがなかった。



いつの間にか寝ていて、気付けば朝になり、カーテンを開けると眩しい光が目に入り、思わず目を細めた。


外一面、雪が積もっていた。



今日はクリスマス。恋人達にとって、特別な1日だろう。
< 27 / 43 >

この作品をシェア

pagetop