あいをください
「ひとりで産んで育てるから、いい」

それは18歳の少女の決断だった。それがどんなに生易しいものじゃないかなんて、そのときは本当にはわかってなんかなかった。



周りより早くコドモを産む。それもシングルで。

その事に一種の優越感を覚え、私はほんと単純に決意した。

『未婚シングルマザー』になるということを。


その時、妊娠六ヶ月。
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