smile for me
翌日も変わらず、朝練のために早く学校へ行く。変に緊張しないように気を落ち着かせて朝練に打ち込む。
朝練が終わり、教室へ向かう。
…よし。麻姫さんはいないようだ。
靴を履き替えて廊下を歩いていたら
『あ、裕太くん。』
…麻姫さんの登場でした。
『おはよー。』
と言いながら目をこする麻姫さん。
行動がいちいち可愛くて、緊張してしまう。顔、赤いかも。
『裕太くん?おーはーよーう!』
『あ、おっおはよう、ございます。』
『なにどもってんのー?朝練お疲れ様!じゃーねー。』
『あ、どうもっす。』
はぁー。
もう、心臓に悪いわ。
麻姫さんのことが好きだと自覚してしまった俺は、どうしていいかわからず、ろくに喋れなかった。
(まだドキドキしてる、俺。)
その日は1日中、教室で過ごした。