smile for me
いや、だって初めて見るし。
「誰?あれ。」
「まじかよ!あの神谷先輩を知らないとはな・・・。」
神谷・・・先輩?
えっ、先輩なんだ。
てか、そんなに有名?
「え、有名なの?あの人。」
「有名もなにも。クールで才色兼備。なのに面白い!そのギャップがいい!つって、すごいモテんだぜ?おまけに部活の天使、マネージャーときた。学年一のモテ女こと、神谷麻姫先輩だ!」
「・・・お前詳しいな。」
まあ、嘉人は女好きだからな。俺も人のこと言えねぇけど。
「先輩たちに聞いた!」
リサーチ早いな。
俺なんて部活でいっぱいいっぱいだったってのに。
「あ、弘也だ。」
そっちを見ると同じクラスでサッカー部の
高橋弘也(タカハシヒロヤ)
がいた。
弘也は神谷先輩のところまで行き、ドリンクを貰っていた。
ちくしょう、こっからだと神谷先輩の顔が見えねぇ!!
「弘也いいなぁ〜。俺も神谷先輩の作ったドリンクが飲みてぇ!」
お前が言うと変態みたいだ。
「・・サッカー部、終わったみたいだぞ。」
と言うと、嘉人は
「弘也んとこ行って、神谷先輩にあいさつしようぜ!」
とか言ってきた。
・・・うん、行きましょう。
どんだけの美人なんだろうか。
第一印象は大事だからな。ここはどんなキャラがいいんだろう。
とか考えてるうちに先輩の近くまで来ていた。