smile for me
「神谷先輩、毒舌っすか?」
俺は2人の会話に無理矢理入ってみた。
「んー、周りにはよく言われるかな。全然、そんなつもりないんだけどね。」
「いや、麻姫さんは十分、毒舌っすよ。」
「弘也、あんたもね!」
・・・ツッコミが早い。
お笑い好きなだけあるな。
「つか、なんで"麻姫さん"なの?」
嘉人が弘也に聞く。
うん、俺も気になってた。
「サッカー部は大体、麻姫さんって呼んでっから、流れでさ。」
「「へぇ〜。」」
「2人も名前でも何でも好きに呼んでいいよー。」
と、神谷先輩から思わずな発言。
なんか、この時間だけで仲良くなってきてる感じ?
「「わかりました!ありがとうございます!」」
「「ハモんなよ。」」
「「最悪。」」
「双子みたーい!」
先輩はギャップが激しい。
俺的な先輩の第一印象。
思えばこの時から俺は先輩に夢中だったんだ。