smile for me



朝練を終え、校舎へ入る。
俺は1年だから一階の教室だ。
教室へ向かおうとすると、後ろから声が聞こえた。

『裕太くん!おはよー。』

振り返ってびっくりした。
俺の名前を呼んだのは麻姫さんだった。

『えっ、あっ、おはようございます!』

『ふふっ。どもりすぎ。』
そう言って笑う先輩。

『いや、なんつーか、まさか麻姫さんだとは…。俺の名前も覚えてるとは思ってなかったっす。』

『びっくりさせちゃった?サッカー部って人数多いからさ、名前と顔覚えるの大変なんだけど、おかげで覚えるのが早くなったんだー。』

たしかにウチの学校のサッカー部は人数が多い。
麻姫さん大変だろうな…。

『マネージャーも大変っすよね。』

『陸部のマネさんのこと、大切にしてあげなよ〜。』

『はいっ!』


そして俺は教室へ。
先輩は二階へ行った。




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