I -私-
「監視カメラ!?」




「そう、ここには真実が写されている。これを今から、見ようと思う。」




武さんは、私を挑戦的な目で見た。



私も何だか負けてはいけないような気がして睨み返した。




「どうぞ。私だって誰が美月を刺したか知りたいですから。」



冷や汗がつたる。



何も心配ない。



だって私は本当にやっていないのだから。





恐れる必要はない。



私が承諾したと分かると武さんは、見る準備を始めた。



美月はその間中何も喋らず、ただただ涙目で震えていた。
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