I -私-
「えっ・・うん。何か戻ってきちゃった。」



これが私の覚えている美月の最後の言葉。



そして気がついたら美月が血まみれで倒れていたのだ。




画面の中の私と美月の間に沈黙が流れる。



美月の表情は、なぜか酷く怯えている。



私の表情は・・・



俯いているせいかよく見えなかった。





「・・・・・美月。」



私が急に喋りだす。



こんな風に美月に話しかけた記憶はない・・・。




「どうしたの??」



心配そうに私の顔を覗き込む美月。



その時だった・・・!!!
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