Ｉ －私－

彩子ちゃん

「ごっめ～ん！！沙羅！！今日、私急ぎの用事があるから一緒に帰れない！！本当にごめんね！！ごめんね～。」


「わっ！びっくりしたぁ～。そんなに謝らなくても大丈夫だって。」


「ありがとう！！んじゃあ、ごめん！！また明日ぁ～！！」


と叫びながら、オリンピック選手もびっくりの速さで走っていった。



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「皆さん、下校の時間です。学校内にいる生徒は、すぐに下校の準備を始め、下校してください。」


と言う校内アナウンスが流れた。


時計を見るともう、ＰＭ７：００を指していた。


「やっばッ！！もう、こんな時間！！急がなきゃ！！！」


沙羅は、美月と同じく、陸上部に入っているのだ。


今日は、偶然にも自主練の日で、沙羅は１人で走り込みをしていた。


あまりにも、夢中で走り込みをしていたため、周りの生徒はいつの間にか帰ってしまっていた。