I -私-
病室



そして、美月がここにいて、武さんを呼びに言ってしまったと言う事は・・・



これは、夢じゃない。




私は、本当に沢山の人を殺してしまったんだ。




そう思った瞬間。



以前のように、自分の犯した犯罪の数々が脳裏にはっきりと浮かぶ。



(うっ・・・何か気持ち悪くなってきた。)



吐き気が酷くなってきたので、トイレに向かう。



脳裏に浮かぶ血の数々。



(もう、やめて!!!)



頭の中が真っ赤になったような錯覚に陥る。



私は、堪らず走り出した。




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