I -私-
と振り返ると、陸上部員の誰かの雑誌がロッカーの上から落ちてきたのだ。



「何だ・・。雑誌かぁ~。びっくりし、



リンリンリン



どこからか鈴の音がした。


「なっ!何??誰かいるの??」



と部室中に聞こえるような声で叫んでも誰も出てこない。



(本当に、何?しかもさっきから、何かに見られているような気がする。)


不気味に思い、沙羅はいつもの倍以上の速さで、半ば、逃げ出すように部室の外へ出て行った。

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