I -私-
「はぁ!はぁ!!」


息を切らせながら階段を上る。



あの状態で、屋上になんて行ったら危ない。



最悪の場合、今までのした事を悔やみ自殺する可能性がある。



そう考えると、目に涙が滲んできた。



泣いてる場合じゃない!!


今は、とりあえず沙羅を見つける事が先だ!!!


私を殺そうとした沙羅。



でも、友達だから。



友達だから、今の沙羅を助けたい。



それに・・・



私は、沙羅に対して責任を感じている。



一番、近くにいながら沙羅の状態がおかしい事に気がつけなかった私自身に。
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