I -私-
涙が頬を伝う。



もちろん、沙羅が、自分を殺したことを認めたわけじゃない。


私だって現世で罪を償って欲しかった。



でも、私は友達だから。



私は友達だから、沙羅が、逃げるために死んだんじゃないって信じるよ。



所詮は、沙羅の自殺に対する言い訳かもしれない。



でも、バカみたいでも私は沙羅を信じたかった。



沙羅の、病気に気付けなかった自分が悔しかった。



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