I -私-
4、5分すると、彩子ちゃんを追いかけに行ったおじさんが戻ってきた。


「彩子ちゃんは、彩子ちゃんはいましたか??」


「・・・それが、あの1本道の曲がり角まで走ったんだが誰も見当たらなかったぞ。」


とおじさんは怪訝そうな顔をして言った。



「えっ・・。」



(じゃあ、私が見た彩子ちゃんは、幻だと言うの?)



疑問を残しながらも、私は、おじさんにお礼を言い、全速力で家まで走った。
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