I -私-
「キャッ!!」


と言う悲鳴を上げて教室の後ろの方まで、這うようにして逃げる。



机の中を見ると、彩子ちゃんの顔はニヤッと笑って口パクで、



「ジュ・ン・バ・ン。」


と言い、手を握りつぶすようなジェスチャーをして消えた。



「嫌嫌!!イヤアァー!!!!」



私は、隣の教室に聞こえそうな位大きな声で叫んだ。
< 32 / 146 >

この作品をシェア

pagetop