Ｉ －私－

「・・・・・。」


しばしの沈黙が続く。



「やっぱりこんな事信じられないよね？？でも、本当なんだ。ここ最近彩子ちゃんが夢に出てきたり、現実世界に現れたり・・・。」



「・・・・私は、沙羅が嘘をついてるなんてまったく思ってないけど、何で今なの？？」



「えっ？」



「だって、その事があってから、何年も経ってるし、彩子ちゃんが居なくなってからもすでに５年過ぎている。どうして、今更沙羅の前に彩子ちゃんは現れるの？？」




「それは・・分からない。今まで夢に見ることはあったけど、こんなに頻繁にじゃないし、それに現実世界には絶対に現れたりしなかった。」