I -私-
「えっ!?何で??」



「麗華ちゃんにも同じような事が起こっていれば彩子ちゃんが何を伝えたいか分かるかもしれないし、少しは原因がはっきりするでしょ。」



「確かに・・。もし、麗華ちゃんにも同じような事が起こっていたら、彩子ちゃんが現れる原因は、7年前のちょっとした言い争いで、3人の仲が壊れてしまった事だと思う。」



「私もそう思う。だから麗華ちゃんの所に行こう。じゃないと何も分からないし何も始まらないよ!!」



「・・分かった。じゃあ、今度の休みにでも、



「何言ってるのよ。今から行くのよ。」


と美月はは平然と言う。



「えっ!?だって授業・・。」




「そんなの後回しにしたって大丈夫!!今はこっちのが大事なの。授業は受けなくても先生に怒られるだけで済むけど、この場合は、下手すると・・・死んじゃうかもしれないのよ。」



と暗い表情で美月は言う。



「・・死んじゃうって大袈裟な。」



と私は引きつった顔で笑う。



いや、もしかして、引きつりすぎて笑えていなかったかもしれない。




「大袈裟じゃないと思う。現に何度も刃物で脅してきてるし、十分傷つけられてるし・・。後、これは私の勘だけど・・・何か嫌な感じがするの。」



「嫌な・・感じ??」



「勘違いだといいんだけど、これからもっと酷い事が起きそうな、そんな感じ。」




美月は、全然冗談を言っている様子はなく、真剣な顔をし、まっずぐ私の目を見てそう言った。
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