I -私-
数十分後、武さんが心配そうな顔をして入ってきた。



「沙羅ちゃん、大丈夫??怪我はしてない??」



「はい。心配かけてすみません。」



「いや・・・それで、やっぱり倒れた原因は彩子、なのかい??」




「・・・・はい。その、彩子ちゃんに会った後、頭が急にガンガンしてそれで・・・」



「そうか・・。」



そう言ったきり、武さんは考え込んでしまった。



「武さん・・??」



「ちょっと、俺、沙羅ちゃんの担当の先生に話し聞いてくる。」



「え!ちょっと・・・!!!」



止めるも構わずに武さんは、足早に病室を飛び出していってしまった。



「どうしたんだろうね???」



「・・・さぁ。良くわかんない。」



そう言う美月はどこかいつもと違う感じがした。



何か・・皆変・・。



それとも、私が変なの??




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