I -私-
「美月!!美月!!大丈夫!?何で、こんな事に・・。」



彩子ちゃんへの怒りが積もる。



何で??



何で、関係のない美月にまでこんな事・・・・




「彩子ちゃん!!出てきなさいよ!!何で、私を殺さないの!?もう、やめてよ!!」




部屋は、以前と血の臭いが立ち込めるばかり。




いつものように彩子ちゃんの声が聞こえない。




「現れなさいよ!!!!!」



私は、力の限り叫んだ。



「彩子は、現れないよ。」




声がした方へ振り向くと、そこには、武さんが立っていた。
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