I -私-
「わっ私はそういうの興味ないから・・・!!」

と頑張って弁解して見たが顔は赤くなってしまった。

「や~っぱり!!好きな人いるんでしょ!!教えなさいよぉ~!!」

「・・あっ!もうすぐ、HR始まるよ!!急ご!急ご!!」

「も~う!!そうやっていつもはぐらかす!!いつか絶対言わせてやる!!」

と言い意味もなくガッツポーズをしながら私と一緒に走り出す。


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「起立!礼。着席!!」

と言う学級委員の号令でいつも通りHRが始まる。

「ニュースで見た人もいると思うけど、この学校の近くで通り魔が出た。帰り道は、絶対に1人で帰らないように!!それから、怪しい人がいたらすぐに近くの民家に避難して、警察に連絡するように!!」

「先生!通り魔ってどんな人ですか?」

「小柄、だそうだ。」

「・・?それだけですか??例えば、男かとか女だとか。」

「それが、小柄、としか手ががりがないらしい。男かも女かも分からないらしいんだ。」

クラス中がざわめく。

無理もない。そんなに特徴がなさ過ぎる通り魔聞いたことがない。

「とにかく!!登校はもちろん、下校も注意してなるべく明るい内に帰る事!!じゃあ、今日のHRは、ここで終わり!」

という担任の声でHRが終わった。
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